トップになりたきゃ、競争するな(著:藤井薫)【読書記録】



こんにちは、カドヤです。

私の趣味の一つに「読書」があります。

小説、ノウハウ本、経営者群像や自己啓発本など、何かしらの刺激を自分自身に与えるためと勉強も兼ねて必ず毎週1冊は本を読むようにしています。

主に古本屋で格安(100円〜200円)で購入した本が中心で、たまに気になった新刊も購入して読んでいます。

せっかく定期的に本を読んでいるので、どんな本を読んで、そのとき私はどう思ったかを”自己記録”としてブログに書こうと思いました。

(ブログのネタ切れ対策にもなりますしね笑)

中には中途半端に古い本やマイナーすぎて誰の需要も無さそうな本の紹介をすることありますが、そこはあくまで”自己記録”なのであまり気にしない方針で書いていきます。

また、勝手に「満足度」を5段階でつけていきますが、完全に私の好みですのであまり気にしないでください。

 

トップになりたきゃ、競争するな(著:藤井薫)

 

(概要)
株式会社大和製作所の代表取締役である藤井薫氏の自伝を存分に含めた経営指南本。藤井氏は川崎重工業で設計者として働いていたが、現場を重視しない同僚への不信感や上司との不仲もあり、以前より志していた設計業で独立。当初は設計・製造・販売全般を行っていたが、その後小型製麺機の製造販売に事業を集中することになり、現在同社は小型製麺機の販売台数で業界TOPシェアを誇る。製麺機の販売を通して、独自の化学的アプローチから麺の研究を続け、そこで得たノウハウを生かし、コンサルティング活動や繁盛法則についての講演を全国各地で行っている。当本は同氏の半生の振り返りと経営の考え方を紹介している。

 

カドヤの感想

 

満足度:☆☆☆☆

ラーメン、うどん、蕎麦などの麺専門の飲食店を経営している方(目指している方)にぜひ読んでもらいたい内容です。

「麺に人生をかける」という大変さや今後目指す姿のヒントを教えてくれると思います。

私は麺業界にまったく関係ない上に目指したこともないですが、経営の考え方はとても参考になりました。

逆に言うと麺業界を目指していない方にも参考になる本だと思います。

「どんなジャンルであっても、これからの時代は95点以上取れるようなことをやらないと生き残れない」という一文はまさにその通りだなと思いました。

文中では米Appleと日本のSonyの商品を例に挙げ、Sonyのように店頭に品数が多くても60〜80点の商品では儲からないし顧客は満足しないが、一方でAppleのように品数が少なくても95点以上の商品があれば大きな成功しているという現状と合わせて説明されています。

たしかに私も、安いが売りの商品を量販店で商品を購入するよりも専門店で良質な商品を購入した方が総じて満足度が高いですし、飲食店でいうとメニューがたくさんある店よりもメニューが少ない店の方が美味しい料理が食べられる可能性が高いと思っています。

 

そして、他にもいい言葉もたくさんありました。

下記は抜粋です。

●最初に使命を明確にして、それを貫きとおせば、やるべきことが見えてくる

●得たい結果を得ようとする場合は、先に犠牲を払うこと

●物事には必ずタイムラグがある

●信頼はビジネスを加速させる

●世の中は、常に、複雑な方向へ向かって進んでいる

●今まで成功しているビジネスは、すべて現状を否定していることから始まっている

 

ただ、だいぶコンサルティングの勉強をされているのか文中に「アウトスタンディング」「ニーズ」「イノベーション」などのコンサル用語が多用されていて、それが典型的な”横文字使いたい病”を発症しているような感じがして、若干ですが読んでいて鬱陶しいと感じた私でした。

 

書籍情報

(タイトル)
トップになりたきゃ、競争するな―なぜ、業界最後発企業が世界にとびだすまでに成長できたのか

(著者)
藤井薫

(目次)
第1章 すべてのはじまりは模型飛行機から
少年が見つけた楽しみ
あこがれの航空機事業部に就職
現場を見なければわからないこと
独立後すぐにオイルショック
製麺機の仕事が入ってくるように
看板商品となる機械を模索
製麺機ビジネスの本質を掴む
時代とともに、麺の製法も変えなければ
他社の行かないところで営業する
うどん以外の製麺機も開発
売るよりも、まずはお客さまのことを理解する
大型機械の開発に乗り出す
大型機で手痛い失敗
大型機からの撤退

第2章 美味しさと安全性の追求
科学的アプローチで、うどんの美味しさと安全性を追求
小麦粉を分析する
うどんづくりに最適な水とは
塩を探して
防腐剤を入れずに、麺を長持ちさせる
二段熟成の概念を取り入れる
切断面の黄金比とは

第3章 使命を明確にする
全国の営業活動をデータベース化
女性の対応が喜ばれる時代がくる
業界トップになれない理由
デザインフィロソフィーを固める
365日メンテナンスにきてくれる会社
信頼がビジネスの速度を上げた
熱血大和の麺学校、開校
生徒の質を上げるために
「デジタルクッキング」で複雑なレシピも再現可能
ラーメン学校開校をとおして成長する
値引きをすると一貫性が守れなくなる
直営うどん店「亀城庵」をオープン

第4章 閾値を超えて
閾値を超えると世界が変わる
製麺機を引っ提げて、全国行脚
セミナーで展示会のお客さまを増やす
サービスエリアの店をトータルプロデュース
そして、シェアトップへ
95点以上でないと、成功しない(Outstanding)

第5章 イノベーションなくして成長なし
不況に強いはずの業界なのに
イノベーションと改善
イノベーションの本質とは
世の中は複雑な方向へ進んでいる
1週間で1%進化する
タイムラグ
95点を超えろ
得意分野を伸ばす
安易なコピーをするな

第6章 ビジネスの本質とは
本質を押さえると、タイムラグが減る
ビジネスの本質1‐成長し続ける
ビジネスの本質2‐自らリスクをとる
ビジネスの本質3‐先に与える
ビジネスの本質4‐情熱を持てることに取り組む
ビジネスの本質5‐いまだ解決されていない、お客さまの問題を解決する
ビジネスの本質6‐心地良い状態を常につくり続ける
ビジネスの本質7‐今ある姿をあるべき姿に変えるプロセス
ビジネスの本質8‐ライバルとは絶対に競争しない
ビジネスの本質9‐お客さまを明確にする
ビジネスの本質10‐得たい結果を得るためには、先に犠牲を払う
素直な気持ちで

エピローグ‐使命を全うする人生を生き切る
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